実績紹介

公立大学法人 横浜市立大学附属病院 様

会議で現場スタッフの要望を直接聞き、使いやすく安全に利用できる手術室工事を、タイトな工期で完了してくれました。

医学・病院統括部総務課 施設担当 係長 渡邊 克 様
株式会社エフエスユニ 担当:進藤 大

ー手術室拡張工事の経緯を教えて下さい。

手術件数増加に伴い飽和状態に達していたためです。拡張前、手術室は12床ありましたが、そのうち1床は緊急用として使用しており、実際は11床で対応している状況でした。夜間の手術が多く、難易度の高い手術実施の際は、定時後まで延長することもあり、スタッフの疲弊等安全管理においても課題がありました。また、各診療科から、手術の実施要望が増え、手術待ちが発生していたため、早急な整備が必要でした。
このような経緯で、拡張工事を実施することに至ったのですが、今回は手術室を利用するスタッフの要望が特に強く反映されています。
例えば、既存のシーリングペンダントに関しては本体の位置が低く、スタッフの動線や医療機器の妨げになっていました。「新しく導入するなら本体の位置の高さを2mまで上げることのできる機器」というスタッフの強い要望もあり、貴社で取扱いをしているシーリングペンダントが条件に適い、採用することになりました。
合わせて、メンテナンス面のメリットも考慮し、医療ガス設備の施工も貴社にお願いすることになりました。

シーリングペンダント

ー手術室拡張工事ではどのような支援をさせていただきましたか?

今回の工事はスタッフの要望が多くあったのですが、要望が変わってもその都度柔軟に対応していただいたことです。貴社には、月1回関係会議にも参加していただき、スタッフの要望を直接聞いていただきました。会議に参加することによって、現場の要望がそのまま伝わりますし、対応もより正確で早くなるからです。会議で課題が出れば持ち帰り、次の会議で報告をし、課題もどんどん増えていくのですが、全て対応していただきました。現場のスタッフが使いやすく、かつ安全で安心して利用できる手術室であることが大切だと思うので、医療ガス設備やコンセントユニットだけではなく、空調吹き出し口の位置等細部まで調整いただいたことは、大変有り難かったです。

ー手術室拡張工事を支援させていく中で、印象深いエピソードを教えてください。

一番苦労をかけた工期ですね。手術室の拡張工事は外側が完成してから最終的に内側に入りますので、設備的にも建築、機械、電気があり最後に貴社の内装工事となります。つまり、前の工事が後ろにずれていきますと、全部のしわ寄せが貴社にいってしまう状況です。しかも、今回の工事は他の手術室を運用しながら進めていました。そのため、震動や音にも気をつけなくてはいけなくなり、作業はほぼ土日にお願いしていました。工期が詰まっていく中、限られた日程にしか作業できない、そのようなタイトなスケジュールで、しっかり対応していただき無事に工事を完了することができました。これには私もすごい!の一言です。本当に助かりました。

完成したダ・ヴィンチ専用の手術室


ー手術室周辺環境の安全向上に関して、今後の展望とエフエスユニに期待することを教えてください。

拡張工事竣工後、完成した手術室13と14の内覧会を開催しました。そこではスタッフからも好評を得ており、今では問題なく運用できています。当院にはダ・ヴィンチという手術支援ロボットがあり、これまでは使用する際に移動させていました。しかし、ダ・ヴィンチ専用の手術室14が開設されたことにより、ロボットを常駐させたまま、以前よりも広々と使用することが可能となりました。それでも若干狭いという声もありまして、それだけ付属機器が多いロボットなんですね。ですから、この機器だったらこのくらいのスペースは必要等他院の使用状況を含め、今後も情報提供いただけますと助かります。
また、当院は竣工から28年が経過し、手術室内の老朽化も例外ではありません。改修方法は検討中ですが、工期を短縮した施工方法をご教授いただきたいですね。

取材日:2018年1月12日

公立大学法人
横浜市立大学附属病院 様
理念
:「市民が心から頼れる病院」として、高度でかつ安全な医療を市民に提供するとともに、質の高い医療人を育成します。
所在地
:〒236-0004
神奈川県横浜市金沢区福浦3-9
病床数
:674床(2018年1月1日現在)
HP
http://www.yokohama-cu.ac.jp/fukuhp/

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